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2011/02/22

冬の白菜

冬の野菜である白菜は、
さむい季節を乗り越えるために葉っぱの服を何枚も何枚も重ね着する。
そして、ぎゅーとつぼみのように結球し栄養を中に中にためる野菜である。

冬に対して種蒔きの時期や土作り、日照条件が良いとはくさいは隙間なく丁寧に葉を着る事ができるので、ぎゅっと締まりがありずっしり重い。
一方、条件が悪いと準備不足になるのでずぼらに葉を着るのでフワフワして軽い。
重ね着が上手な者ほど寒い冬を越せるので、栄養を多く貯められる。
頂く側にとって、栄養が多い方が体が求めるし、めくる回数が多いほうが嬉しい。
美味しければなおさらだ。


その白菜を、最も美味しく食べる方法、
とろけるような旨さを思わせる料理がこれだ!


じゃーん。

それは、「塩はくさい豚の鍋」。
これがまたほんとにとろけるように美味しい!
おいしすぎてこっちもいっしょにとろけてしまう旨さがある。
うまいうまいと言っているうちに食べ終わってまうので
会話が成り立たないのだ。

作り方は簡単。
材料は塩、白菜、豚。
出汁は使わない。
白菜と豚の三枚肉を塩を振りながら交互に重ねる。
白菜の水分だけでいいので、ほんとは水を入れない方がいいのだが
本命の雑炊まで水分が足りないので少し足す。

作り方が簡単だが
とても繊細で素の料理なので
注意事項がある。


その1 大手スーパーの大量生産化学薬品白菜を使うと
まったく美味しくないというかうまみが極端に少ない為、特に不味くなるので禁止。
懸命な人の路地野菜か有機農家、自然栽培の白菜がいい。
生での味の違いは甘苦味が在るか無いか。

その2 白菜鍋の前に添加物の多い食材や調味料の多く含んだものを食べない。
(繊細な旨みなので、すぐ他の味に引っ張られうまみの味が分からなくなる。)

そんな野菜が手に入ったら、是非当日にしたい料理です。

それと、白菜の保存方法なのだが
新聞紙に包んで横にしないで
立ててなるべく凍らない寒いところに置く。


実は葱を散らして雑炊にするのが本命。


これに匹敵する美味しい魚鍋が在るが、それはまた今度!




それにしてもスーパーの野菜は、調味料が無くては食べれない。
素材に旨みが無いから、味を付けたくなる。塩が多くなる。
ますます本来の旨みが感じられにくくなって悪循環だ。







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